分詞 分詞の基本 後置修飾


分詞の基本と後置修飾

<前回の内容>
動名詞の慣用表現その2

 

 

前回は「動名詞の慣用表現」の説明をしていきました。
今回は「分詞の基本と後置修飾」の話をしていきます。

 

 

この分詞ですが、これは基本的に中学英語でも勉強しています。
こちらも参考にしてください。

 

 

「現在分詞の使い方」
「過去分詞の使い方」
「分詞のまとめ」

 

 

上のサイトにほぼ今回の内容が出ているのですが、それでは素っ気ないのでポイントを説明していきます。

 

 

まずは分詞とは?ですが、
分詞の形には「現在分詞」と「過去分詞」の2つがあります。

 

 

「現在分詞」
→「〜ing」(〜している)

 

「過去分詞」
→「〜edなど」(〜される、された)

 

※不規則動詞の場合はいろいろ。

 

 

この2種類を使って文を作っていきます。
例文を見てください、まずは現在分詞です。

 

 

_______________

 

例)
「Look at that running dog.」
(あの走っている犬を見て)
_______________

 

「running」が現在分詞で、後ろの「dog」を修飾しています。
この場合は現在分詞だけでdogを修飾しているので並べる順番が「現在分詞+名詞」になっています。

 

次の例文を見てください。

 

 

_______________

 

例)
「Look at that dog running in the ground.」
(グランドを走っているあの犬を見て)
_______________

 

今度の例文では「dog」が先にきて、その後ろに「running in 〜」となっています。

 

これはdogを修飾する語が現在分詞以外に「in the ground」もついているからです。

 

 

このように被修飾語(説明される語)が分詞だけで修飾されているときは前から。

 

被修飾語が分詞以外にもあるときには後ろからとなります。

 

 

 

・分詞だけで修飾するとき
→分詞 + 名詞

 

・分詞以外の語もついて修飾するとき
→名詞 + 分詞 + その他の語

 

 

このようになります。
そして、分詞が名詞を後ろから修飾するパターンのことを「分詞の後置修飾」と呼んでいます。

 

 

これは現在分詞だけではなく、過去分詞でも同じです。

 

 

_______________

 

例)
「This is a broken window.」
(これは壊れた窓です)

 

※「broken」だけで「window」を修飾しているので、
「過去分詞 + 名詞」の順番になっている。

 

 

例)
「This is the window broken by him.」
(これは彼によって壊された窓です)

 

※「broken by him」と「broken」以外の語もついて修飾している
ので「名詞 + 過去分詞 + その他の語」の順番になっている。
_______________

 

 

こういう違いがあります。
いいでしょうか。

 

 

今回の話の内容はここまでになりますが、少し早いので最後に練習問題をしてみましょう。

分詞の後置修飾の練習問題

練習問題

 

次の日本文を英語に直しなさい。

 

1.メガネをかけているその男性は私の父です。
2.読書をしているその女性は私の姉です。
3.警察官は家の下に隠されたお金を見つけました。

 

 

 

解答・解説

 

1.メガネをかけているその男性は私の父です。

 

 

分詞を含んだ日本文を英文にするときは、

 

「説明している部分」

「説明されている部分」

 

に分けるのがポイントです。

 

 

「メガネをかけているその男性は私の父です」

 

 

の場合は、

 

 

「メガネをかけている」の部分が
「その男性」

 

 

を修飾しているのが分かりますね。
そしてそこまでが文の主語になっています。
つまり、

 

 

「メガネをかけているその男性は私の父です」

 

   ↓

 

「メガネをかけている / その男性は / 私の父です」

 

 

このように分けられます。
これは

 

「その男性 / メガネをかけている」という順番で英語にします。
上で話した分詞の後置修飾です。

 

 

なぜかというと、

 

 

「かけている」が現在分詞になりますが、この問題では「メガネ」という語もついているからです。ここまでを英語にするとこうなり
ます。

 

 

「その男性 / メガネをかけている」
→「the man wearing the glasses」

 

 

メガネをかけるの「かける」は「wear」を使います。
そしてここまでが主語であとは簡単ですね。

 

 

「私の父です」
→「is my father」

 

 

この2つを合体させると、

 

 

「The man wearing the glasses is my father.」
(メガネをかけているその男性は私の父です)

 

 

こうなります。

 

 

 

2.読書をしているその女性は私の姉です。

 

 

この文も同じように考えれば作れます。

 

 

「読書をしているその女性は私の姉です」

 

    ↓

 

「読書をしている / その女性は / 私の姉です」

 

    ↓

 

「その女性 / 読書をしている / 私の姉です」

 

    ↓

 

「その女性」
→「the woman」

 

「読書をしている」
→「reading a book」

 

「私の姉です」
→「is my sister」

 

    ↓

 

「The woman reading a book is my sister.」
(読書をしているその女性は私の姉です)

 

 

この流れ、分かりましたね。

 

 

 

3.警察官は家の下に隠されたお金を見つけました。

 

 

今度の文も同じように考えます。

 

 

「警察官は家の下に隠されたお金を見つけました」

 

   ↓

 

「警察官は / 家の下に隠された / お金を / 見つけました」

 

   ↓ 英語の順番に並べかえると

 

「警察官は / 見つけました / お金を / 家の下に隠された」

 

   ↓

 

「警察官は」
→「the police」

 

「見つけました」
→「found」

 

「お金を」
→「money」

 

「家の下に隠された」
→「hidden under the house」

 

   ↓

 

「The police found the money hidden under the house.」
(警察官は家の下に隠されたお金を見つけました)

 

 

このように英語にしていくことができます。
今回は中学英語の復習になりましたが、ここまでの内容を理解して
おいてください。

 

 

次回は分詞の叙述用法 主格補語を解説していきます。