助動詞(be used to 〜ing, mayを使った表現)


助動詞の解説

助動詞(need, dare, ought to, used to)の続きです。

 

<ここでとりあげる助動詞>

  • be used to 〜ing
  • may well
  • may as well

助動詞ではないけれど be used to 〜ing

<be used to 〜ing>

 

意味)〜に慣れている

例文)
「He is used to staying up late at night.」
(彼は夜更かしをすることに慣れています)

 

この「be used to 〜ing」は助動詞(need, dare, ought to)で説明した「used to 〜」と似ていて紛らわしいですね。

 

「stay up late at night」は「夜更かしをする」という意味です。

 

この「be used to 〜ing」は助動詞ではありません。
ここで使われている「ing」は動名詞です。
ただ「used to 〜」と似ていて紛らわしいので挙げてみました。

 

be used to 〜ing(〜に慣れている)
used to 〜    (よく〜したものだ)※継続的な過去の習慣

 

「be used to 〜ing」では、まずbe動詞が使われています。

 

またtoの後ろは「ing」になっています。
これはtoが前置詞として使われているので、後ろが動名詞になっているのです。

 

「look forward to 〜ing(〜するのを楽しみに待つ)」の場合と同じです。

 

 

それに対して「used to 〜」では、be動詞がありません。

 

またtoの後ろは「動詞の原形」になっています。
これはtoが不定詞のtoだからです。

 

 

これらは最初のころはとてもややこしいものですが、
例文を見ながら2つの表現をしっかり頭に入れましょう。

 

toの使い方などを確認していけばすぐに慣れますので諦めないでくださいね。

助動詞mayを使った表現



<mayを使った慣用表現>

 

次にとても似たような言い方で、紛らわしいものを紹介しておきます。
一つひとつの使い方は難しくありませんが、混ざってしまい、いつも意味を忘れてしまいがちです。

 

「may well」
(〜するのももっとも〔当然〕だ)
(たぶん〜するだろう)

例文)
「You may well think so.」
(あなたがそう考えるのももっともだ

 

「He may well be surprised at the news.」
(彼はその知らせに驚くのももっともだ

 

「It may well not be true.」
(それは本当ではないだろう

 

このような使い方になります。
次にもう一つ紹介します。
とても似ていますが、「as」が増えています。

 

 

「may as well」
(〜した方がよい)

 

例文)
「You may as well start as soon as possible.」
(できるだけすぐに出発した方がよい

 

「You may as well ask your teacher about the question later.」
(あなたはあとでその質問について先生に尋ねたほうがいいよ

 

 

「〜した方がよい」という言い方は「had better 〜」の方をよく知っていると思います。

 

「had better」とこの「may as well」は何が違うのか?
日本語の訳ではどちらも同じになりますが、

 

“勧める強さが違う”

 

ということです。

 

「had better」はかなり強制する言い方です。

 

日本でよく言う「上から目線」の言い方に近いと思います。
頻繁に使うと言われた方はうっとうしい印象を受けがちになります。

 

 

それに対して、

 

「may as well」は“しないよりはした方がいいんじゃない”という控えめな表現です。

 

「俺が勧めているんだからやれよ!」なんていうニュアンスは微塵もありません。

 

 

このように「had better」と「may as well」。
どちらも「〜した方がよい」と訳しますが、強制する強さに違いがあることも覚えておくと、さらに細かいニュアンスまで分かって面白いかもしれません。

 

 

ちなみに「might as well」というのもあります。
「might」は「may」の過去形ですが、さらに控えめな表現になります。

 

 

次は助動詞 + have + 過去分詞