不定詞 知覚動詞


<前回の内容>
不定詞の使役動詞

 

 

さて前回は使役動詞の説明と、それとあわせて原形不定詞の説明をしました。

 

まずはそのポイントを確認して思い出してください。

 

 

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Q:使役動詞の種類は?
A:「make」「have」「let」の3種類。

 

 

Q:原形不定詞とは?
A:不定詞は「to + 動詞の原形」だが、そこから「to」がとれたも
ののこと。つまり見た目は「動詞の原形」。

 

 

Q:使役動詞の使い分け方は?
A:「make」→「嫌がっていても“強制的にさせる”」
  「let」 →「やりたいことを“やらせてあげる”」
  「have」→「強制力は弱く“してもらう”」
  ※または「当然のことを“させる”」

 

 

Q:使役動詞の使い方は?
A:「使役動詞 + 目的語 + 原形不定詞(動詞の原形)」

 

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思い出しましたか?
それでは今回の話に入っていきます。

 

 

今回は「知覚動詞」というものです。
知覚動詞というのはどんなものでしょう?

 

 

それは「五感に関する動詞」になります。
例えば、

 

 

「see(見る)」
「hear, listen to(聞く)」
「smell(においがする)」
「taste(味がする)」
「feel(感じる)」

 

 

などです。
それぞれ「目」「耳」「鼻」「口」「肌」で感じとることを表していますね。

 

 

これらの動詞を知覚動詞といいます。
そしてこの使い方は前回の使役動詞に似ています。

 

 

使役動詞の場合→「使役動詞+目的語+原形不定詞」
知覚動詞の場合→「知覚動詞+目的語+原形不定詞」

 

 

原形不定詞はもう大丈夫ですね?
そう、不定詞から「to」がなくなったため見た目は動詞の原形になっているものでした。

 

 

今回勉強する知覚動詞も後ろに目的語、その後ろに原形不定詞がきます。

 

 

ではあらためて知覚動詞を見てみましょう。

知覚動詞の使い方

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<知覚動詞>

 

「知覚動詞 + 目的語 + 原形不定詞」
(目的語が○○するのを・・・する)
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こうなります。
ただ何を言っているのか分かりずらいですよね(笑)
では例文を見てみましょう。

 

 

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「I heard someone call my name.」
(私は誰かが私の名前を呼ぶのを聞いた)
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この例文では、

 

知覚動詞 →「heard」
目的語  →「someone」
原形不定詞→「call」

 

 

このようになっていて、訳す時には

 

 

「目的語が  →誰かが」
「○○するのを→呼ぶのを」
「・・・する →聞いた」

 

 

となっています。
目的語を「○○が」とするのが一つポイントになります。

 

 

では次の例文です。

 

 

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「She saw a boy run away when he met a police man.」
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さぁ、この文の意味を考えてください。
最初の部分に知覚動詞が入っています。

 

 

「She saw a boy run away」
→「彼女は少年が走り去るのを見た」

 

「when he met a police man」
→「彼が警官を見たとき」

 

 

こうなっているので、合わせると

 

 

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「She saw a boy run away when he met a police man.」
(彼女は少年が警官を見たとき走り去るのを見ました)
_______________

 

 

こうなります。
「run away」は「走り去る」です。
ここでも

 

 

「目的語が  →少年が」
「○○するのを→走り去るのを」
「・・・する →見た」

 

 

という訳し方になっているのが分かりますね。
ではこのパターンで次の文も訳してみてください。

知覚動詞の練習問題



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(練習)

 

1.She felt someone touch on her shoulder.

 

2.When I felt the house shake, I couldn't move there.

 

3.I heard the clock strike twelve midnight.
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1.She felt someone touch on her shoulder.

 

ここのポイントは「felt someone touch」ですね。

 

 

「目的語が  →誰かが」
「○○するのを→ふれるのを」
「・・・する →感じた」

 

なので、

 

 

「彼女は誰かが肩にふれるのを感じた」

 

となります。

 

 

 

2.When I felt the house shake, I couldn't move there.

 

この問題も「felt the house shake」を同じように考えると、

 

 

「目的語が  →家が」
「○○するのを→揺れるのを」
「・・・する →感じた」

 

 

になるので、

 

 

「私は家が揺れるのを感じたとき、そこで動けなくなりました」

 

となります。

 

 

 

3.I heard the clock strike twelve midnight.

 

最後の文のポイントは「heard the clock strike」です。

 

 

「目的語が  →時計が」
「○○するのを→打つのを」
「・・・する →聞いた」

 

 

なので、

 

 

「私は真夜中の12時(の鐘)を打つのを聞きました」

 

 

となります。

 

 

今回の知覚動詞はここまでになります。
前回の使役動詞と使い方が似ていましたよね。

 

 

それでは最後に今回のポイントをまとめておきましょう。

 

 

 

<今回のポイント>

 

Q:知覚動詞って何ですか?
A:五感に関する動詞のことで代表的なのが、
「see(見る)」「hear(聞く)」「smell(においがする)」
「taste(味がする)」「feel(感じる)」などになります。

 

 

Q:知覚動詞の使い方は?
A:「知覚動詞+目的語+原形不定詞」の順に並べて、
 「目的語が○○するのを・・・する」のように訳す。

 

例文)

 

「I heard someone call my name.」
(私は誰かが私の名前を呼ぶのを聞いた)

 

 

「She saw a boy run away when he met a police man.」
(彼女は少年が警官を見たとき走り去るのを見ました)

 

 

「She felt someone touch on her shoulder.」
(彼女は誰かが肩にふれるのを感じた)

 

 

今回の知覚動詞はいかがでしたか?
次回は不定詞の慣用表現を説明していきます。