助動詞(will, would, should)


いろいろな助動詞

助動詞は中学英語ですでに習っている言葉で、もちろん聞いたことはあると思います。しかしその数や使い方は中学英語ではまだまだ触れていないことがたくさんあります。

 

ここでは高校英語で勉強する代表的な助動詞とその使い方を4回に分けて説明していきます。

 

<ここでとりあげる助動詞>

  • will
  • would
  • should

助動詞の will

<will>

 

中学英語では「will」は未来を表す助動詞として

  • 「〜するでしょう」
  • 「〜するつもりだ」

と習いました。

 

もちろんその意味もありますが、それ以外に下のような使い方があります。

 

ア)一般的な傾向や特性
 「〜するものだ」

例文)
「People won't talk anything when they are really shocked.」
(人は本当にショックを受けたときは何も話さないものだ

 

 

 

イ)強い意志
 「どうしても〜しようとする」

例文)
「The door won't open.」
どうしてもそのドアが開かない

 

イ)の例文では主語が「The door」になっています。
このように人以外が主語になる文もよくありますので覚えておきましょう。

助動詞のwould



<would>

 

「would」はご存知のように「will」の過去形です。
この「would」には次のような使い方があります。

 

ア)不規則な過去の習慣
 「よく〜したものだ」

例文)
「I would often run early in the morning.」
(私はよく朝早く走ったものです

 

この使い方はよくあります。
「would」の過去の習慣は、特に“不規則な”過去の習慣になります。

 

つまり習慣的にいつも行っていたというものには使いません。

 

またwouldが表す過去の習慣は「行動」を表すものです。
したがって「状態」を表す動詞でも使えないので注意しましょう。

 

状態を表す過去の習慣は「used to」で説明しています。

 

上の例文で伝わるニュアンスは、

 

  • 今はやっていないが、昔は朝早く起きて走っていた。
  • でもそれは定期的ではなく、たまにやる程度だった。

 

となります。
この使い方の文では「would often」のように「often」が一緒に使われることが多いです。

 

 

イ)過去の強い意志
 「どうしても〜しようとした」

例文)
「She would walk to the destination.」
(彼女はどうしてもその目的地まで歩いて行こうとしました

 

これは「will」にもあった強い意志を表す使い方です。
「would」はwillの過去なので「どうしても〜しようとした」となっています。

 

否定文では次のような文になります。

 

例文)
「The man wouldn't go out of the house.」
(その男はどうしてもその家から出ていこうとしなかった

 

「The door wouldn't open.」
どうしてもそのドアは開かなかった

 

下の例文で分かるように、人でない主語を使った文も作れます。

助動詞のshould

<should>

 

中学英語では「〜すべき」という意味で習っています。
それ以外の使い方として次のようなものがあります。

 

ア)感情・判断を表すshould

 

例文)
「It is necessary that everyone in the class should attend the meeting.」
(クラスのみんながそのミーティングに参加する必要がある)

 

「It is natural that I should be angry with it.」
(私がそのことに腹を立てるのは当然のことだ)

 

「感情・判断を表すshould」というのは上の例文のように、

 

「It is + 感情・判断を表す形容詞 that S + should 動詞の原形」

 

という形で使われます。
感情を表す形容詞は次のようなものです。

 

<感情・判断を表す形容詞>

  • surprising(驚くべき)
  • strange  (奇妙な)
  • pity   (残念な)
  • lucky   (幸運な)
  • necessary (必要な)
  • proper  (適切な)
  • important (重要な)
  • no wonder (全く不思議でない)

 

次は助動詞(need, dare, ought to)