高校英語 英文法 不定詞 副詞的用法 結果 判断の根拠


不定詞の副詞的用法

<前回の内容>
不定詞(前置詞で終わるパターン)

 

前回に続いて今回は不定詞の説明をしていきます。
ここでは副詞的用法です。

 

副詞的用法には

 

「目的(〜するために)」
「原因(〜して)」

 

という使い方がありますが、これはすでに中学英語で勉強した内容になります。

 

ここでも中学英語の部分は省略しますので、もしもそこから確認したいときには下のサイトを参考にしてください。

 

「中学英語の勉強法 不定詞の副詞的用法」

 

今回は副詞的用法の「結果」「判断の根拠」の説明をしていきます。

不定詞の結果用法とは

最初は「結果」という使い方についてです。
これは「〜するその結果…」となるものです。
例文を見てみましょう。

 

(例文)
「He grew up to be a great scientist.」
(彼は偉大な科学者になりました

 

「The man awoke to find himself in the cave alone.」
(その男性は目覚めたらほら穴に一人でいることに気づきました

 

「His son went to the battlefield, never to return.
(彼の息子は戦場に行きましたが、二度と戻ってきませんでした

 

「I challenged again, only to fail.」
(私は再び挑戦しましたが、ダメでした

 

これらの例文を見てもらうと分かるように、
不定詞の副詞的用法でも「目的」を表している訳ではないので、
「〜するために」などとはしません。

 

 

上の例文をもう少し確認してみると、

 

「He grew up to be a great scientist.」
(彼は成長して偉大な科学者になりました)

 

 

この文は下のように言いかえることができます。

 

 

「He grew up, and he became a great scientist.」
(彼は成長しました、そして(その結果)偉大な科学者になりました

 

 

こういう内容を不定詞を使って、

 

 

grew up to be a great scientist」
成長して偉大な科学者になりました

 

 

としています。
次の例文も同じです。

 

 

「The man awoke to find himself in the cave alone.」
(その男性は目覚めたらほら穴に一人でいることに気づきました
    ↓
「The man woke up ,and he found himself in the cave alone.」
(その男性は目が覚めました、そしてほら穴に一人でいることに気づきました

 

_______________

 

「His son went to the battlefield, never to return.
(彼の息子は戦場に行きましたが、二度と戻ってきませんでした
    ↓
「His son went to the battlefield, and he never returned.」
(彼の息子は戦場に行きました、そして二度と戻りませんでした

 

_______________

 

「I challenged again, only to fail.」
(私は再び挑戦しましたが、ダメでした
    ↓
「I challenged again, but he failed.」
(私は再び挑戦しました、しかし失敗しました

 

 

このように、副詞的用法の結果という使い方は
「○○しました、その結果△△になりました」
のような意味を表します。

 

ここに出てきた結果用法は次のように覚えておくと便利です。

 

  • 「grow up to be 〜(成長して〜になる)」
  • 「awake to find 〜(目覚めて〜に気づく)
  • 「never to 〜  二度と〜しない」
  • 「only to 〜   結局〜するだけ」

 

 

ここまでは結果用法の説明でした。
次に「判断の根拠」という使い方を解説しましょう。

不定詞の副詞的用法 判断の根拠



まずは例文を見てください。

 

(例文)

 

「She must be fool to believe such stories!」
(彼女はそんな話を信じるなんて馬鹿に違いない)

 

「I was careless to forget what you had told me yesterday.」
(あなたが昨日私に言ったことを忘れるなんて私は不注意だった)

 

 

上の例文で分かるように、それぞれ判断した根拠(理由)が不定詞以下の部分に書かれています。

 

 

最初の例文では

 

「She must be fool to believe such stories!」
(彼女はそんな話を信じるなんて馬鹿に違いない)

 

 

あることを言って、その後ろでそう判断した理由を述べる。

 

前半で「She must be fool(彼女は馬鹿に違いない)」という判断をした。
後半で「to believe such stories(そんな話を信じるなんて)」と理由を説明している。

 

 

次の例文でも同じです。

 

「It was careless of me to forget what you had told me yesterday..」
(あなたが昨日私に言ったことを忘れるなんて私は不注意だった)

 

 

「It was careless of me(私は不注意だった)」と言っている理由が不定詞以下に書かれています。

 

→「to forget 〜(〜を忘れるなんて)」

 

 

このように「不定詞の判断の根拠」という使い方は、

 

あることを言って、
その後ろでそう判断した理由を述べる。

 

 

今回は不定詞の副詞的用法の「結果」と「判断の根拠」を解説してきました。

 

まずは例文を見て訳せるように。
次に問題を解けるようにしていく。
この作業を行うようにして下さい。

 

 

<副詞的用法(結果用法、判断の根拠のまとめ>

 

〔結果〕
「○○しました、その結果△△になりました」

 

(例文)
「He grew up to be a great scientist.」
(彼は成長して偉大な科学者になりました

 

「The man awoke to find himself in the cave alone.」
(その男性は目覚めたらほら穴に一人でいることに気づきました

 

「His son went to the battlefield, never to return.
(彼の息子は戦場に行きましたが、二度と戻ってきませんでした

 

「I challenged again, only to fail.」
(私は再び挑戦しましたが、ダメでした

 

※結果用法は次のように熟語のように覚えておくと便利です。

  • 「grow up to be 〜(成長して〜になる)」
  • 「awake to find 〜(目覚めて〜に気づく)
  • 「never to 〜  二度と〜しない」
  • 「only to 〜   結局〜するだけ」

 

_______________

 

〔判断の根拠〕
「〜するとは、〜するなんて」

 

(例文)
「She must be fool to believe such stories!」
(彼女はそんな話を信じるなんて馬鹿に違いない)

 

「It was careless of me to forget what you had told me yesterday.」
(あなたが昨日私に言ったことを忘れるなんて私は不注意だった)

 

 

次回は「形式主語のIt、意味上の主語、forとofの使い分け」を解説していきます。