不定詞の受動態とは?
<前回の内容>
不定詞の進行形
「不定詞の受動態」
形 :「to be 〜ing」
例文:
「彼は公園でジョギングをしているようです」
→「It seems that he is jogging in the park.」
→「He seems to be jogging in the park.」
過去形になると・・・
「彼は公園でジョギングをしているようでした」
→「It seemed that he was jogging in the park.」
→「He seemed to be jogging in the park.」
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さて、今回は「不定詞の受動態」です。
不定詞の内容に受動態の意味も加わるということになりますが、とりあえず英語の形から見てみましょう。
不定詞の受動態の形は?
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「不定詞の受動態」
形 :「to be + 過去分詞」
例文:「Tom wants to be loved by everyone.」
(トムはみんなに愛されたがっています)
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不定詞なので「to + 動詞の原形」
受動態なので「be + 過去分詞」
この2つが合体するので、
「to + 動詞の原形」
「be + 過去分詞」
ということから「to be + 過去分詞」となります。
例文の説明を見てみると、
「Tom wants to be loved by everyone.」は「wants to」が「〜したい」という意味でした。
この「to」の後ろは動詞の原形ですが、受動態が続くので「be loved」となっています。ここまでの意味が、
「Tom wants to be loved」で「トムは愛されたがっています」となります。
更にその後ろには「by everyone」で「みんなに」となります。
特に難しいことはないでしょう。
では次の例文の意味はどうなるでしょう。
不定詞の受動態の例文
(例文)
1.「I don't like to be made fun of.」
2.「There is nothing to be done.」
まずは最初の例文です。
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「I don't like to be made fun of.」
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これは
「I don't like」→「私は好きではありません」
「to be made fun of」→「からかわれることが」
↓
「私はからかわれるのが好きではありません」
こうなります。
「make fun of」は「〜をからかう、バカにする」という意味です。
「to be made of」となることで「からかわれること」となります。
正解)
「I don't like to be made fun of.」
(私はからかわれるのが好きではありません)
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「There is nothing to be done.」
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次はこれです。
「There is nothing」→「何もない」
「to be done」→「なされることが」
↓
「なされることが何もない」
↓
「なす術(すべ)がない」
この文ではなぜ「to be done」と受動態にする必要があるのか?
それは不定詞で修飾される語が「nothing」だからです。
ここでは「ゼロの方法」のような意味で、この「方法」というのは人間によって“されること”になります。そのため受動態にしなくてはいけません。
正解)
「There is nothing to be done.」
(なす術がない)
不定詞の受動態のまとめ
<今回のまとめ>
「不定詞の受動態」
形 :「to be + 過去分詞」
例文:「I don't like to be made fun of.」
(私はからかわれるのが好きではありません)
ということで今回の不定詞の受動態はここまでです。
次回は不定詞の使役動詞を説明していきます。