文の要素フル出動!第5文型
第1文型、第2文型、第3文型、第4文型、第4文型と第3文型の書きかえと説明してきました。
いよいよ最後の第5文型です。
この第5文型では文の要素SVOCがフル出動します。
第2文型にも出てきた補語の「C」。
第5文型ではどんな意味になるのか?
このあたりを意識して読み進めてください。
第5文型の理解
<第5文型> 「S+V+O+C」
例文)
- 「I call the cat Tama.」
- 「You always keep the room clean.」
- 「My mother made me a doctor.」
(私はそのネコをタマと呼びます)
(あなたはいつも部屋をきれいにしています)
(私の母は私を医者にしてくれました)
第5文型は文の要素がフル出動で「S+V+O+C」となります。またこの文型の特徴は「O=C」になることです。
例文で見てみましょう。
第5文型の例文
(私はそのネコをタマと呼びます)
「S」→「I」
「V」→「call」
「O」→「the cat」
「C」→「Tama」
「the cat(O)」=「Tama(C)」
そのネコをタマと呼んでいるので「そのネコ=タマ」となります。
次の例文は、
「You always keep the room clean.」
(あなたはいつも部屋をきれいにしています)
「S」→「You」
「V」→「keep」
「O」→「the room」
「C」→「clean」
※「always」は修飾語句になります。
「the room(O)」=「clean(C)」
部屋をきれいに保っているので「部屋=きれい」となります。
だいたい分かってきたと思いますが、もう一つ。
「My mother made me a doctor.」
(私の母は私を医者にしてくれました)
「S」→「My mother」
「V」→「made」
「O」→「me」
「C」→「a doctor」
「me(O」=「a doctor」
これも「私を医者にしてくれた」となる文なので「私=医者」となります。
このように第5文型は「O=C」となる特徴があります。
この第5文型になる動詞というのはそれほど多くありません。
大体次のような動詞になります。
<第5文型で使われる動詞>
・call A + B (AをBと呼ぶ)
・name A + B (AをBと名付ける)
・make A + B (AをBにさせる)
・keep A + B (AをBの状態に保つ)
・find A + B (AがBだと分かる)
・leave A + B(AをBのままにしておく)
・chooseA + B(AをBに選ぶ)
第4文型のmakeと第5文型のmakeを見分ける
この中で「make」について確認しておきます。
「make」は第3文型、第4文型そして第5文型でも使われます。
このうち第4文型と第5文型のときで迷うかもしれません。
下の例文を見てください。
第4文型
「My mother made me a cake.」
(私の母は私にケーキを作ってくれました)
第5文型
「My mother made me a pilot.」
(私の母は私をパイロットにしてくれました)
この2つの文の違いは最後の名詞だけです。
どちらも品詞としては「名詞」なので、正直この2つの違いは文の内容によって文型を判断するしかありません。
第4文型の場合は「私にケーキを作った」となるので、「make」は「作る」という意味になります。
しかし第5文型の場合は「私をパイロットにしました」となって、「make」は「〜にする」という意味になります。
第5文型は「O=C」になるので、「私=パイロット」ならそう言えます。しかし私はケーキではないので、「私≠ケーキ」になります。
つまり“ケーキの例文”は第5文型ではなく、第4文型と判断できます。
もしも逆に考えてしまったとしても訳したときに気づくでしょう。
「私の母は私をケーキにしました」←事件です。
「私の母は私にパイロットを作ってくれました」←?
という意味不明な文になるのでおかしいなと判断します。
「make」に関してはこのように考えてください。
その他は難しくないと思います。
ということで、第5文型の説明はここまでにします。
<第5文型 まとめ>
形 :「S+V+O+C」
特徴:「O=C」
※第4文型の「make」との違いは訳したときの内容で判断する。
次は現在時制