分詞の基本と後置修飾
<前回の内容>
動名詞の慣用表現その2
前回は「動名詞の慣用表現」の説明をしていきました。
今回は「分詞の基本と後置修飾」の話をしていきます。
この分詞ですが、これは基本的に中学英語でも勉強しています。
こちらも参考にしてください。
上のサイトにほぼ今回の内容が出ているのですが、それでは素っ気ないのでポイントを説明していきます。
まずは分詞とは?ですが、
分詞の形には「現在分詞」と「過去分詞」の2つがあります。
「現在分詞」
→「〜ing」(〜している)
「過去分詞」
→「〜edなど」(〜される、された)
※不規則動詞の場合はいろいろ。
この2種類を使って文を作っていきます。
例文を見てください、まずは現在分詞です。
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例)
「Look at that running dog.」
(あの走っている犬を見て)
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「running」が現在分詞で、後ろの「dog」を修飾しています。
この場合は現在分詞だけでdogを修飾しているので並べる順番が「現在分詞+名詞」になっています。
次の例文を見てください。
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例)
「Look at that dog running in the ground.」
(グランドを走っているあの犬を見て)
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今度の例文では「dog」が先にきて、その後ろに「running in 〜」となっています。
これはdogを修飾する語が現在分詞以外に「in the ground」もついているからです。
このように被修飾語(説明される語)が分詞だけで修飾されているときは前から。
被修飾語が分詞以外にもあるときには後ろからとなります。
・分詞だけで修飾するとき
→分詞 + 名詞
・分詞以外の語もついて修飾するとき
→名詞 + 分詞 + その他の語
このようになります。
そして、分詞が名詞を後ろから修飾するパターンのことを「分詞の後置修飾」と呼んでいます。
これは現在分詞だけではなく、過去分詞でも同じです。
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例)
「This is a broken window.」
(これは壊れた窓です)
※「broken」だけで「window」を修飾しているので、
「過去分詞 + 名詞」の順番になっている。
例)
「This is the window broken by him.」
(これは彼によって壊された窓です)
※「broken by him」と「broken」以外の語もついて修飾している
ので「名詞 + 過去分詞 + その他の語」の順番になっている。
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こういう違いがあります。
いいでしょうか。
今回の話の内容はここまでになりますが、少し早いので最後に練習問題をしてみましょう。
分詞の後置修飾の練習問題
練習問題
次の日本文を英語に直しなさい。
1.メガネをかけているその男性は私の父です。
2.読書をしているその女性は私の姉です。
3.警察官は家の下に隠されたお金を見つけました。
解答・解説
1.メガネをかけているその男性は私の父です。
分詞を含んだ日本文を英文にするときは、
「説明している部分」
と
「説明されている部分」
に分けるのがポイントです。
「メガネをかけているその男性は私の父です」
の場合は、
「メガネをかけている」の部分が
「その男性」
を修飾しているのが分かりますね。
そしてそこまでが文の主語になっています。
つまり、
「メガネをかけているその男性は私の父です」
↓
「メガネをかけている / その男性は / 私の父です」
このように分けられます。
これは
「その男性 / メガネをかけている」という順番で英語にします。
上で話した分詞の後置修飾です。
なぜかというと、
「かけている」が現在分詞になりますが、この問題では「メガネ」という語もついているからです。ここまでを英語にするとこうなり
ます。
「その男性 / メガネをかけている」
→「the man wearing the glasses」
メガネをかけるの「かける」は「wear」を使います。
そしてここまでが主語であとは簡単ですね。
「私の父です」
→「is my father」
この2つを合体させると、
「The man wearing the glasses is my father.」
(メガネをかけているその男性は私の父です)
こうなります。
2.読書をしているその女性は私の姉です。
この文も同じように考えれば作れます。
「読書をしているその女性は私の姉です」
↓
「読書をしている / その女性は / 私の姉です」
↓
「その女性 / 読書をしている / 私の姉です」
↓
「その女性」
→「the woman」
「読書をしている」
→「reading a book」
「私の姉です」
→「is my sister」
↓
「The woman reading a book is my sister.」
(読書をしているその女性は私の姉です)
この流れ、分かりましたね。
3.警察官は家の下に隠されたお金を見つけました。
今度の文も同じように考えます。
「警察官は家の下に隠されたお金を見つけました」
↓
「警察官は / 家の下に隠された / お金を / 見つけました」
↓ 英語の順番に並べかえると
「警察官は / 見つけました / お金を / 家の下に隠された」
↓
「警察官は」
→「the police」
「見つけました」
→「found」
「お金を」
→「money」
「家の下に隠された」
→「hidden under the house」
↓
「The police found the money hidden under the house.」
(警察官は家の下に隠されたお金を見つけました)
このように英語にしていくことができます。
今回は中学英語の復習になりましたが、ここまでの内容を理解して
おいてください。
次回は分詞の叙述用法 主格補語を解説していきます。