疑問詞で始まる疑問文の受動態


疑問詞で始まる文の受動態

さて、今回は上の受動態について説明していきます。
前回の内容はもう大丈夫ですか?

 

 

<前回の内容>
「受動態の未来形、進行形、完了形」

 

 

では「疑問詞で始まる文の受動態」について説明します。
疑問詞とひとことで言っても、さらに2つに分けて考えていきます。

ふつうの疑問詞で始まる文の受動態

「ふつうの疑問詞の場合」
「疑問詞が主語になる場合」

 

この2つです。
まずはふつうの疑問詞の場合です。

 

ふつうの疑問詞で始まる文の受動態

形:「疑問詞 + be動詞 + 主語 + 過去分詞 〜?」

 

例文)
「Where does they play the game?」
(彼らはどこでその試合をするのですか)
    ↓
「Where is the game played?」
(その試合はどこでされるのですか)

 

「When do we hold a meeting?」
(私たちはいつミーティングを開くのですか)
    ↓
「When is a meeting held?」
(ミーティングはいつ開かれるのですか)

 

 

このように疑問詞の後ろに受動態の疑問文の形が続くだけです。
この作り方は中学英語でも勉強しているので問題ないですね。

 

 

簡単に解説をすると、
まず疑問詞は文頭にきます。

 

 

次に能動態の文の目的語を受動態の主語にするので、
最初の例文では「the game」
下の例文では「a meeting」
を主語にした受動態の疑問文を後ろに続けます。

 

 

上の例文ではそれぞれ「by them」と「by us」が省略されています。
簡単な説明ですが、こんなところで大丈夫でしょうか?

 

 

では次に疑問詞が主語になる場合を見てみましょう。

疑問詞が主語になる文の受動態



疑問詞が主語になる文の受動態
形:「疑問詞 + be動詞 + 過去分詞 + by?」

 

例文)
「Who broke the window?」
(誰が窓を割ったのですか)
    ↓
Who was the window broken by?」
誰によって窓は割られたのですか)

 

 

疑問詞が主語になる文というと「Who」が代表的です。
「誰が〜しましたか」という文が受動態になって、
「誰によって〜されましたか」となります。

 

 

このときに「Who + be動詞 + 過去分詞 + by?」という形で受動態を表します。

 

「Who(誰)」、「by(によって)」なので、
「Who 〜 by」で「誰によって」と訳しています。

 

「疑問詞が主語になる疑問文」というのがいま一つよく分からないという人のために「who」を使って少し解説をします。

 

 

ふつう疑問詞の「who」は「誰」という意味ですね。
しかし文によっては「誰が」となる時があります。
それが上の例文です。

 

「Who broke the window?」
(誰が窓を割ったのですか)

 

この文の「who」は「誰が」と訳すと意味が通じます。
「〜が」というのは主語になるときの訳し方ですから、ここでは「who」が「誰が」という主語になっていると言えます。

 

 

そして疑問詞が文の主語になっている場合の特徴があります。
それは、

 

『疑問詞の後ろには動詞が続く』

 

ということです。

 

 

実際この例文でも「broke」という動詞が続いていますね。
これらの点に注目すると疑問詞が主語になっている場合かどうかがすぐに見分けられます。

 

 

疑問詞が主語になるもので、よく目にするのはこんな場合です。

 

 

  • 「Who made this cake?」

 (誰がこのケーキを作ったのですか)

 

  • 「What is in this box?」

 (何がこの箱に入っていますか)

 

  • 「Which bus goes to the station?」

 (どのバスが駅に行きますか)

 

(ポイント)
<疑問詞が主語になっている場合>

 

・疑問詞を「〜が」と訳せる。
・疑問詞のうしろに動詞が続いている。

 

 

では、話を戻します。
この疑問詞が主語になっている場合の受動態はどうやって作るのか?

 

上で最初に挙げた例文をもう一度見てみましょう。

 

 

「Who broke the window?」
(誰が窓を割ったのですか)
    ↓
Who was the window broken by?」
(誰によって窓は割られたのですか)

 

 

「Who broke the window?」
(誰が窓を割ったのですか)

 

この文の目的語は「the window」です。
また、動詞の「broke」から時制は“過去”だと分かります。

 

 

これらの情報から「その窓は割られたのですか」という受動態の疑問文を作ればよいと分かります。そこから

 

 

「was the window broken」

 

 

という文が出てきます。
あとは文の最初に「Who(誰)」、文の最後に「by(によって)」をつければおしまいです。

 

 

そうやって作った文が「Who was the window broken by?」です。
ちなみに次のような文もあります。

 

 

By whom was the window broken?」
byは前置詞なので後ろは目的格のwhomが続きます

 

 

こういういう文もありますが、
これは古い言い方なので今ではあまり使われません。
ただ、こういう言い方もあるということは覚えておきましょう。

 

 

では最後に「who」を使った練習問題を考えてみましょう。

練習問題

(練習問題)

 

次の英文を受動態に変えなさい。

 

「Who built the temple?」
    ↓
    ↓
    ↓
    ↓
    ↓

 

正解)
 「Who was the temple built by?」
=「By whom was the temple built?」
 (誰によってその寺は建てられましたか)

 

今回の内容はここまでです。
ここでは練習問題が少ないので、ここで理解したことを元に問題を解いてみて下さい。

 

 

次回は「They say thatの受動態」