どんなときに現在時制を使うのか?
現在時制で現在時制を使うときを3つ説明しました。
その3つとは次の場合でした。
<現在形を使う場合>
1.現在の動作・状態
2.現在の習慣
3.一般的真理
これらのときは現在形を使うことは分かりましたか?
今回は更に3つの場合を見ていきます。
4.ことわざ
4.ことわざ
「ことわざ」っていうのは分かりますね。
- 「時は金なり」
- 「光陰矢の如し」
などのことです。
この「ことわざ」も『いつの時代でも言えること』になりませんか。
こう考えると「ことわざ」も「一般的心理」の中に含めることができます。
だから「ことわざは現在形にする」と言えますね。
ちなみに上のことわざは英語で次のようになります。
- 「Time is money.」
- 「Time flies like an arrow.」※「arrow」矢
(時は金なり)
動詞は現在形の「is」
(光陰矢の如し)
動詞は現在形の「flies」
5.未来の確定的な予定
5.未来の確定的な予定
- 「This plane leaves for San Francisco at eight thirty.」
例文)
(この飛行機はサンフランシスコに向けて8時半に出発します)
「未来の確定的な予定」というのは、中学英語では習っていない使い方です。
未来の内容でも、あえて現在形にすることで“間違いなくその時間に出発するよ”ということをアピールしています。
これを未来の話だからといって「will leave」とすると、
「(たぶん)8時半に出発(するでしょう)」
というニュアンスが入ってしまいます。
このようにたとえ未来の内容だとしても、「確定的な未来の内容」の場合には、あえて現在形を使って表すこともできます。
これは往来発着を表す動詞でよく使われます。
<往来発着を表す動詞>
come, go, leave, arrive, startなど
6.未来の内容を表すときの時や条件を表す副詞節
6.未来の内容を表すときの時や条件を表す副詞節
例文)
- 「If it rains tomorrow, we won't go on a picnic.」
- 「Let's start when our father comes home.」
(もしも明日雨が降ったら、私たちはピクニックに行きません)
(お父さんが帰宅したときに始めましょう)
最後は「時や条件を表す副詞節の中では未来の内容でも現在形で表す」というものです。
これは中学校ですでに学習済みですね。
簡単に説明するとこういうことです。
<時や条件を表す副詞節>
文が“未来”の内容。
接続詞の入っている節(カタマリ)がifや時間に関するもの。
↓
接続詞入っている節の動詞を現在形にする。
こういうことです。
上の例文に当てはめてみると、
「If it rains tomorrow, we won't go on a picnic.」
(もしも明日雨が降ったら、私たちはピクニックに行きません)
↓ 「明日」の話をしているので“未来”の内容。
これを2つの節に分けると
「If it rains tomorrow,」
「we won't go on a picnic」
↓ このうち接続詞の入っている方の節は
「If it rains tomorrow」
↓
この節の動詞は現在形にする。
「tomorrow」とあるが「will rain」ではなく「rains」になっている。
はい、ここまでで現在時制にする場合の説明をしてきました。
ここで説明したような場合には「動詞を現在形にする」ことを覚えておきましょう。
<現在形を使う場合>
1.現在の動作・状態
2.現在の習慣
3.一般的真理
__ここまでは前回の内容___
4.ことわざ
5.未来の確定的な予定
6.未来の内容を表すときの時や条件を表す副詞節
次は過去時制