分詞構文 付帯状況 同時動作 連続動作


分詞構文の付帯状況

<前回の内容>
分詞構文の基本

 

 

さて、今回は「分詞構文の付帯状況」について説明していきます。
付帯状況は苦手とする人が多いです。

 

 

また前回説明した分詞構文の基本とは少し違っているので、一緒に説明すると分かりずらくなるので分けました。付帯状況というのは更に次の2つに分けて考えていきます。

 

 

1.同時動作
2.連続動作

 

 

順に説明をしていきます。

分詞構文 付帯状況の同時動作とは?

<1.同時動作>

 

この同時動作というのは文字通り、AとBという動作を同時に行っていることを表したもので、これを分詞を使って表現したものになります。例文を見てください。

 

 

例1)
「She ran to me, waving her hands.」
(彼女は手を振りながら私の方に走ってきました)

 

 

この例文では

 

「She ran to me」
(彼女は走って私の方に来た)

 

「waving her hands」
(手を振りながら)

 

 

のように彼女が「走る」と「手を振る」の2つの動作を同時に行っていることを表しています。
このような使い方を分詞構文の付帯状況と言います。他にも

 

 

「The child asked a question, looking up at his father's face.」
(その子供はお父さんの顔を見上げながら質問をしました)

 

「She walked along, singing to herself.」
(彼女は歌を歌いながら一人で歩いていました)

 

「She sat there, watching television.」
(彼女はテレビを見ながらそこに座っていた)

 

 

このような使い方をするのが付帯状況の「同時動作」です。
では次に「連続動作」を見てみましょう。

分詞構文 付帯状況の連続動作



<2.連続動作>

 

同時動作はAとBの動作を同時に行っている場合でした。
今度の連像動作というのは、AのあとにBと時間の流れに沿った話を表しています。

 

「〜をして、(そして次に)・・・をした」のように訳します。

 

 

例2)
Saying goodbye, she walked away.」
(さよならを言って、彼女は歩き去りました)

 

 

この例文では最初に「Saying goodbye(さよならを言う)」をして次ぎに「she walked away(歩き去った)」ということをしています。つまり時間の流れ通りに文が書かれています。

 

 

別の例文も見てみましょう。

 

 

例3)
Starting at three, the train arrived in Kyoto at nine.」
(その電車は3時に出発して、9時に京都に着きました)

 

 

この文も同じです。

 

「Starting at three
(電車は3時に出発しました)」

 

のあとに

 

「the train arrived in Kyoto at nine
(9時に京都に着きました)」

 

と言っていて、時間の流れに沿った内容になっています。

 

 

このような分詞構文を付帯状況の連続動作といいます。

 

 

今回は分詞構文の付帯状況の2種類、同時動作と連続動作の説明をしましたが分かりましたか?

 

 

次回は分詞構文の否定と受動態の説明をします。