<前回の内容>
分詞構文の完了形
前回は「分詞構文の完了」を解説しました。
ポイントを確認するとこうです。
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<ポイント>
「分詞構文の完了」
形 :「having + 過去分詞」
意味:「時制のずれを表す」
例)
「As she had heard that story before,she didn't want to hear it again.」
(彼女は以前にその話を聞いたことがあったので、それをもう一度聞きたくなかった)
↓
「Having heard that story before, she didn't want to hear it again.」
※時制の古い内容(ここではhad heard)を「Having heard」に変
える。
※分詞構文の完了は元の文が必ずしも過去完了が使われているわけ
ではなく、過去形と現在形のような場合でも使われる。
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今回は「独立分詞構文」について説明していきます。
独立分詞構文。
ずいぶんイカツイ名前ですよね。(笑)
とても難しいそうに感じますけど、実はとても簡単です!
覚えておきたいポイントはこうです。
<独立分詞構文>
→主節と従属節で主語が違う時は、どちらの主語も消さない!
まずは下の例文を見てください。
例文)
「As it was rainy, I decided not to go out.」
(雨なので、私は外出しないことにした)
これはまだ分詞構文を使っていません。
ふつうに接続詞を使った文です。
この文を見てもらうと、今までと明らかに違っているところが一つあります。どこだか分かりますか?
それは「節の主語が違っていること」です。
前半の節(従属節)の主語は「it」です。
これは天気を表す、日本語に訳さないitですね。
そして後半の節(主節)の主語は「I」です。
「私」が外出しないとしたいので、「it」の主語にはなりません。
ところで・・・
これまでの分詞構文では主語は一致していました。
覚えていますか?
初めのころにこんな例文を出しました。
「When he saw the police officer, he ran away.」
この例文を見ると主節、従属節どちらも「he」が主語になっていますね。
また、分詞構文を作る時のルールを覚えていますか?
以前に説明したポイントではこうでした。
<ポイント>
・接続詞を消す。
・主語も後ろ(主節の主語)と同じなら消す。
・動詞をing形に変える。
「主語も後ろ(主節の主語)と同じなら消す。」
ここでも言っていたのですが、主語が2つとも同じなら一つ消したとしても、もう一つを見れば分かりますよね。だから消せたのです。
しかし今回の例文では「it」と「I」のように主語が違っています。
こういうときは主語を消さないで残しましょう。
このように2つの節の主語が違う場合は、どちらの主語も消さないで(違っているのを消したら元が何だか分からなくなるから)分詞構文を作ったものを独立分詞構文といいます。
先ほどの例文は次のように書きかえられます。
「As it was rainy, I decided not to go out.」
↓
「It being rainy, I decided not to go out.」
(雨なので、私は外出しないことにした)
消えたのは接続詞の「As」だけで、主語のitは残っています。
そして動詞の「was」を「being」に変えていますね。
これだけです。
簡単ですよね^^
では1つ問題を解いてみましょう。
独立分詞構文の練習問題
(練習問題)
「Wnen night came on, they went home.」
この文もそれぞれの節を見てもらうと、
「Wnen night came on,」
→「night」
「they went home.」
→「they」
となっていて、主語が違っています。
ですから主語を残して書きかえるとこうなります。
「Wnen night came on, they went home.」
↓
「Night coming on, they went home.」
(夜になったとき、彼らは家に帰った)
今回は「独立分詞構文」について説明をしました。
最後にポイントを確認しましょう。
<ポイント>
「独立分詞構文」
→主節と従属節で主語が違う時は、どちらの主語も消さない!
例)
「As it was rainy, I decided not to go out.」
↓
「It being rainy, I decided not to go out.」
(雨なので、私は外出しないことにした)
次回は分詞構文(with + 名詞 + 分詞)について説明していきます。