分詞構文の慣用表現
<前回の内容>
分詞構文 with + 名詞(句) + 分詞
前回は「with + 名詞(句) + 分詞」の解説をしました。
ポイントをおさらいしましょう。
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<ポイント>
・「with + 名詞(句) + 分詞」
→後ろにくる分詞の動作主が主語と違うときにこの形になる。
例)
「The car was parked with the engine running.」
(その車はエンジンがかかったまま停まっていました)
※「running」の動作主は「engine」であり、主語の「The car」で
はない。
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・分詞の動作主が文の主語と一致しているときは「with 〜」の形にはならない。
例)
「She ran to me, waving her hands.」
(彼女は手を振りながら私の方に走ってきました)
※「waving」の動作主は文の主語「she」なので「with 〜」として
いない。
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・「with + 名詞(句) + 分詞」の分詞が過去分詞になる場合もある。
→名詞(句)と分詞が受動態の関係になるときは、beingが省略される。
例)
「He was sitting on the sofa with his legs crossed.」
(彼は脚を組んでソファーに座っていました)
※「his legs(彼の脚)」は「(being) crossed(組まれる)」という
関係。さらに「being」は省略できる。
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今回は「分詞構文の慣用表現」です。
慣用表現は決まり文句なので、そのまま例文とともに覚えていくのが手っ取り早いです。
ここでも慣用表現を使った例文を紹介していきます。
分詞構文を使ったさまざまな慣用表現
1.generally speaking
(一般的に言って)
「Generally speaking, the students of today lack patience.」
(一般的に言って、今日の学生たちは忍耐力が欠けている)
2.frankly speaking
(率直に言って)
「Frankly speaking, you are wrong.」
(率直に言ってあなたは間違っています)
3.strictly speakin
(厳密に言って)
「Strictly speaking, his view differs a little from mine.」
(厳密に言うと、彼の見解は私のとは少し異なっている)
4.taking everything into consideration
(すべてのことを考慮に入れると)
「Taking everything into consideration, the result is better than I expected.」
(すべてのことを考慮に入れると、その結果は私が期待した以上です)
5.judging from 〜
(〜から判断すると)
「Judging from her looks, she seemed to be tired.」
(彼女の表情から判断すると、彼女は疲れているようだった.)
6.weather permitting
(天気が良ければ)
「Weather permitting, I'll go fishing in a river tomorrow.」
(天気が良ければ、私は明日川に釣りに行くつもりです)
7.granting(granted) that + S + V
(仮に〜だとしても)
「Granting(Granted) that he was drunk, that is no excuse for his behaviour.」
(仮に彼が酔っぱらっていたとしても、それが彼の行為の言い訳にはならない)
8.supposing(suppose) that + S + V
(もし〜ならば)
「Supposing that it were true, nothing would be different.」
(もしそれが本当だとしても何も違わないだろう)
今回は慣用表現なので例文だけで終了にしますが、ここの例文だけでなく、できるだけたくさんの文にふれてみてください。
次回は関係代名詞の基本と前置詞+関係代名詞を説明していきます。