不定詞の否定


不定詞の否定

<前回の内容>
不定詞の意味上の主語、形式主語の文、forとofの使い分け、形式主語の文の書きかえの話をしました。

 

 

ここでは、

 

「不定詞の否定」

 

についてお話ししていきます。

不定詞の否定とは

<不定詞の否定とは>

 

不定詞を使って否定的な内容を伝えたいときもあります。
たとえば次のような場合です。

 

 

「My mother told me to stay home.」
(私の母は私に家にいるように言いました)

 

 

この中の

 

「家にいるように」

 

の部分を

 

「家にいないように」

 

としたいときにどういうのか?
ということです。

 

 

「家にいるように」というのは「to stay home」の不定詞の部分で
言っていますね。

 

この不定詞を否定するには「不定詞の前にnotを入れる」というこ
とをします。

 

 

「not to stay home」で「家にいないように」となります。

 

 

 

「My mother told me not to stay home.」
(私の母は私に家にいないように言いました)

 

 

_______________

 

「不定詞の否定は『not to + 動詞の原形」
_______________

 

 

 

不定詞を否定したいときは、「not to 〜」とする。
これを覚えておきましょう。

 

 

また、「not」ではなく「never」を使うこともできます。
ちなみに上の例文で変えてみると、

 

 

「My mother told me never to stay home.」
(私の母は私に二度と家にいないようにと言いました)

 

 

なんか、強烈にお母さんが怒っているようですね(笑)
このように「never to 〜」とすると「二度と〜しないように」と
いう意味も作れます。

 

 

「My mother told me to stay home.」
(私の母は私に家にいるように言いました)

 

   ↓

 

「My mother told me not to stay home.」
(私の母は私に家にいないように言いました)

 

   ↓

 

「My mother told me never to stay home.」
(私の母は私に二度と家にいないように言いました)

 

 

このようにいろいろな意味の文を作ることができます。
他の例文も上げておきます。

不定詞の否定の例文1



例1)

 

「I have decided not to see him next week.」
(私は来週彼に会わないことを決めた)

 

「I have decided never to see him.」
(私は二度と彼にあわないことを決めた)

 

 

例2)

 

「You promised me not to tell a lie.」
(あなたは私に嘘をつかないことを約束をした)

 

「You promised me never to tella lie.」
(あなたは私に二度と嘘をつかないことを約束した)

 

 

例3)

 

「Our teacher told us not to make a noise.」
(先生は私たちに騒がないように言った)

 

「Our teacher told us never to make a noise.」
(先生は私たちに二度と騒がないように言った)

 

 

これらの例文で理解できますね。
ポイントは「not」か「never」を不定詞の「to」の前に入れてあげ
ることです。

 

 

 

ちなみに、
動詞を否定する否定文と混同しないように気をつけてください。

 

 

最初の例文で

 

「My mother told me to stay home.」
(私の母は私に家にいるように言いました)

 

 

これを「not to stay 〜」

 

とすると「家にいないように言いました」

 

となりましたね。
ではこれならどうですか?

 

 

「My mother didn't tell me to stay home.」

 

 

これは「told」の前にnotを入れました。つまり、

 

「told me」→「didn't tell me」

 

となりました。
こうなると否定している部分が違うので、当然意味も変わります。

 

 

「My mother didn't tell me to stay home.」
(私の母は私に家にいるように言いませんでした)

 

 

これとの違いに注意です。

 

「My mother told me not to stay home.」
(私の母は私に言えにいないように言いました)

 

 

 

「didn't tell」の方は「家にいるように言わなかった」の意味で、
「not to stay」の方は「家にいないように言った」になります。

 

 

最初は紛らわしくて「うん?」と思うでしょうが、
じっくりと違いを確認してください。

 

 

他の例文でも比べてみましょう。

不定詞の否定の例文2

例1)

 

「I have decided not to see him next week.」
(私は来週彼に会わないことを決めた)

 

→会わないことを決めた

 

 

「I haven't decided to see him.」
(私は彼に会うことを決めていません)

 

→会うことを決めなかった

 

_______________

 

例2)

 

「You promised me not to tell a lie.」
(あなたは私に嘘をつかないことを約束をした)

 

→嘘をつかない約束をした

 

 

「You didn't promise me to tella lie.」
(あなたは私に嘘をつくことを約束しなかった)

 

→嘘をつく約束をしなかった(変な意味ですが)

 

_______________

 

例3)

 

「Our teacher told us not to make a noise.」
(先生は私たちに騒がないように言った)

 

→騒がないように言った

 

 

「Our teacher didn't tell us to make a noise.」
(先生は私たちに騒ぐように言わなかった)

 

→騒ぐように言わなかった

 

 

 

このように否定する部分が変わると、当たり前ですが微妙に内容も変わります。

 

 

言いたいことを確認して、否定する部分を間違えないようにしましょう。

 

 

では今回はここまでです。
最後にまとめをしておきます。

不定詞の否定のまとめ

<不定詞の否定のまとめ>

 

Q:不定詞の否定って何?
A:不定詞の内容を否定するために「not to 〜」「never to 〜」
の形にする言い方です。

 

 

Q:例文を挙げると?
A:

 

「I have decided to see him next week.」
(私は来週彼に会うことを決めた)

 

→会うことを決めた

 

 

「I have decided not to see him next week.」
(私は来週彼に会わないことを決めた)

 

→会わないことを決めた

 

 

「to see」を否定して「not to see」とすることで「会わないこと
を決めた」に変わりました。

 

 

Q:もしもnotをdecideの前に入れるとどうなる?
A:

 

「I haven't decided to see him.」
(私は彼に会うことを決めていません)

 

→会うことを決めなかった

 

こうなると「decided」を否定することになるので「決めなかっ
た」に変わります。

 

 

次回は不定詞の代不定詞の説明をしていきます。