<前回の内容>
分詞構文の付帯状況
前回は付帯状況について説明をしましたが分かりましたか?
これには2種類がありました。「同時動作」と「連続動作」です。
簡単に確認だけしましょう。
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1「同時動作」
「She ran to me, waving her hands.」
(彼女は手を振りながら私の方に走ってきました)
※「走ってくる」ことと「手を振る」ことを同時に行っています。
2「連続動作」
「Starting at three, the train arrived in Kyoto at nine.」
(その電車は3時に出発して、9時に京都に着きました)
※「出発」をしてその後「到着」の順番という連続した動きを表し
ています。
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では今回の内容に入っていきましょう。
まずは「分詞構文の否定」です。
最初に例文を見てみましょう。
分詞構文の否定
<分詞構文の否定>
例文)
「As I didn't know that, I told her everything.」
↓
「Not knowing that, I told her everything.」
(そのことを知らなかったので、私は彼女に全てを話しました)
上の例文を見て気づくのは、接続詞の入っている節(従属節)が否定形になっていますね。
否定形ということは「not」が入っています。
分詞構文の基本では、
「接続詞を消して」
「主語を消して」
「動詞にingをつける」
でしたね。
では否定文の時に上のような「didn't」まで消してしまったらどうなりますか?
元々は否定文だったのに、書きかえてnotを消したらそのことが分からなくなってしまいますね。
それでは困るので、否定文ということが分かるように「not」だけ残して「Not knowing 〜」としてあげるのです。「did」はなくて
も良いのでこれはカットします。
否定の分詞構文を考えてみよう
(練習問題)
「As I don't know what to do, I will ask him for advice.」
では上の問題を分詞構文で書きかえてみましょう。
これは次のようになります。
「Not knowing what to do, I will ask him for advice.」
(何をしたらいいのか分からないので、私は彼にアドバイスを求めました)
こうなります。
簡単ですよね^^
では次に「分詞構文の受動態」を見てみましょう。
分詞構文の受動態
<分詞構文の受動態>
元の文が受動態の文を分詞構文にするとどうなるのか?
今度はそのパターンを見ていきましょう。
まずは例文です。
例文)
「As it is written in easy English, the book is suitable for you.」
↓
「Being written in easy English, the book is suitable for you.」
↓
「Written in easy English, the book is suitable for you.」
(簡単な英語で書かれているので、その本はあなたに適しています)
初めの文を見ると「is written」となっているので従属節が受動態になっているのが分かります。
ここでも分詞構文を作るときの基本で考えていきます。
「接続詞(As)を消す」
「主語のitは後ろのthe bookと同じなので消す」
「動詞(is)にingをつける」
ここまでの書きかえをすると二段目の文「Being written 〜」になりますね。ここで一つ覚えておきたいことがあります、それは、
“「being」は通常省略される。”
ということです。
どんな時でも必ずではないですが、基本的にbeingは省略されると覚えておきましょう。
そうなると基本の考え方で「Being written 〜」となっていましたが、結局三段目にあるようにここで「Being」を省略するので
「Written」から始まることになるのです。
「Written in easy English, the book is suitable for you.」
(簡単な英語で書かれているので、その本はあなたに適しています)
この文だけを見ると、「ing形」ではないのでパッと見では分詞構文に見えないかもしれないので気をつけてくださいね。
それではここでも一つ練習問題をしてみましょう。
分詞構文の受動態を考えてみよう
(練習問題)
「As he was afraid of the dog, the little boy refused to take the way.」
はい、この文を分詞構文に書きかえるとどうなるでしょう。
「接続詞(As)を消す」
「主語の(he)を消す」
「動詞(was)はbeingになるが省略される」
こうなるので、結局答えはこうなります。
「Afraid of the dog, the little boy refused to take the way.」
(その犬が怖いので、小さな男の子はその道を通るのを嫌がりました)
こうなります。
難しくはないですよね。^^
「こういうことだよ」と知っていれば対応できると思いますので、
覚えておいてくださいね。
分詞構文の否定と受動態のまとめ
<ポイント>
「分詞構文の否定」
従属節が否定になっているときは「not」を残して「Not 〜ing」の
形にする。
例)
「As I don't know what to do, I will ask him for advice.」
↓
「Not knowing what to do, I will ask him for advice.」
(何をしたらいいのか分からないので、私は彼にアドバイスを求めました)
「分詞構文の受動態」
従属節が受動態になっているときは「being」となるが、通常being
は省略する。
例)
「As it is written in easy English, the book is suitable for you.」
↓
「Being written in easy English, the book is suitable for you.」
↓
「Written in easy English, the book is suitable for you.」
(簡単な英語で書かれているので、その本はあなたに適しています)
次回は分詞構文の完了形について説明していきます。