過去時制はどんなときに使うのか?
ここまでに現在時制を使うときを2つに分けて説明しました。
現在時制
現在時制2
ここでは過去形はどんなときに使うのかを説明していきます。
次のような場合に過去形を使います。
次のときに過去時制(過去形)を使います。
1.過去の動作・状態
2.過去の習慣
3.歴史上の事実
これらのときには「過去形」を使います。
過去形で表す時は“現在とは切り離して”考えます。
現在と過去をからめて考える場合は「現在完了」になるので覚えておきましょう。
では一つずつ見ていきます。
1.過去の動作・状態
1.過去の動作・状態
これは説明が不要ですね。
過去に行った動作や過去の状態を表す時に過去形を使います。
中学で勉強した内容と変わりません。
例文)
- 「You watched TV last night.」
(あなたは昨夜テレビを見ました)
2.過去の習慣
2.過去の習慣
これは過去に頻繁にやっていたことは過去形で表すということです。
さらに過去の習慣は「定期的にやっていた習慣」と「不規則にやっていた習慣」に分けられますが、この違いは助動詞のところで詳しく説明します。
ここではとりあえず「過去の習慣」は過去形で表すということだけ確認しておきます。
例文)
- 「I would often get up early in the morning.」
(私はよく朝早く起きました)
※この人は(今は違うが)以前は朝早く起きていたということ。
3.歴史上の事実
3.歴史上の事実
「歴史上の事実」というのも文字通りですね。
例えば、
- 「1192年に源頼朝が鎌倉幕府を開いた」
- 「1867年に大政奉還が行われた」
などの過去の歴史で実際にあったことをいうときには過去形を使うということです。
過去形で表すものにはこのようなルールがあります。
では最後に下の練習問題をしてみましょう。
過去時制の練習問題
(練習問題)
次のカッコ内の動詞を適切な形にして文を完成させなさい。
1.My father ( get ) up at five thirty every morning.
2.We will go on a picnic if it ( be ) fine tomorrow.
3. We learned that the earth ( go ) around the sun.
4. I know French Revolution ( break ) out in 1789.
5. My grandmother told me time ( be ) money.
6. He ( leave ) here a few minutes ago.
正解)
1.My father ( gets ) up at five thirty every morning.
(私の父は毎朝5時半に起きます)
※「every morning」の「every」がつくと現在のことを表します。
2.We will go on a picnic if it ( is ) fine tomorrow.
(私たちは明日晴れたらピクニックに行く予定です)
※この文のifから後ろのカタマリを副詞節と言います。またifの文で未来を表す副詞節のときは未来形ではなく現在形で書きます。
3. We learned that the earth ( goes ) around the sun.
(私たちは地球は太陽の周りをまわっていると習いました)
※「地球が太陽の周りをまわっている」というのはいつの時代でもいえることで「一般的真理」といい、常に現在形で表します。
4. I know French Revolution ( broke ) out in 1789.
(私はフランス革命が1789年に起こったことを知っています)
※「フランス革命が1789年に起こった」のは「歴史的事実」なので常に過去形で表します。
5. My grandmother told me time ( is ) money.
(私の祖母は私に“時は金なり”と言いました)
※「時は金なり」はことわざで、常に現在形で表します。一般的真理と同じようなものと考えてください。
6. He ( left ) here a few minutes ago.
(彼は2.3分前にここを出発しました)
※文の最後に「ago」があるので過去形だと分かります。
これは過去の動作を表しているので過去形にします。
以上で過去時制の説明は終わりです。
次は完了形